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ひな子のブログ

かわいい日常と備忘録

《再掲》肩胛骨は翼のあと

考えたこと 大切なこと

過去に私の書いた文章で、たくさんの女の子から反響をもらったものです。これを書いたのは今から二年前の18歳の春。今でも根本的な考えは変わっていないし、この先もきっと変わらないんだと思います。三千字を超える少し長い文なのですが、私の思考の根本にあるものとして始めたばかりのブログにも残しておきます。

 

肩胛骨は翼のあと
20150508
今日は私が愛してやまないMILKとお洋服について綴ろうと思います。
まず初めに断りとして、私はMILKのお洋服全てを可愛いとは思っていません。むしろクオリティ(私が重視しているのは デザイン、生地のハリ、着たときのシルエット)を考えたらジェーンマープルのほうがよっぽど信頼の置けるブランドです。
そして私は、全ての服が好きなので、ロリータに限らず、ギャル服、ハイブランド、モード系のメゾンも毎シーズンチェックしています。

MILKに限らずロリータ系のブランドには出る新作全てを予約して買うようなファンの方がいるけれど、それは違うと思う。 私は自分の目できちんと見て服と向き合って、自分がその服を本当に生かせるか、自分の身体にぴったりと合うような服か、確かめてから買うようにしています。普段は適当な人間だけど、クローゼットの中に妥協は持ち込みたくないんです。あれ、かっこいい事言ったかな。
(値段に関係なく)お金を払うということは適当な買い物なんて自分のためにもメゾンのためにもなりませんし、私はなにより消費者としてのプライドを大切にしています。可愛いものしか買いたくない。
買い物はいつも一人ですが、たまにその道の話が分かる子と出かけて服を見ると、愚痴ばかりになってしまいます(笑)なんでここに無駄なレースがついてるの!とか、この柄は何を思って商品化してしまったのかしら、みたいな。
必然的に可愛いものの方が売れるに決まっているんだから、売れるような(可愛い)服だけを作ればいいのにと常々思っていますが、上に書いた通りどんなワンピースでも買ってくれるような顧客がいるから成り立っているんですよね。

ロリータメゾンはもう迷走しまくりだし、“服作り”に関してはベイビー、プリティー、イノワ、メタモあたりの王道よりも新しいメゾンのほうが頑張ってると思います。オリジナルプリントだってもう刷り直し刷り直しでよく分からくなっていっていて、この時期恒例の苺、サクランボ柄も何故か可愛くない、というかおかしい。 これも前々から言っていることですが、可愛いパステルカラーの絵が描いてある生地を使えばある程度には可愛い服が出来上がるに決まってるんです。今のロリータブランドはそこに頼って誤魔化して、しかもネタ切れ感満載で、見ていられません。 無地の生地と白レースのバリエーションで魅せるような00年代のロリータ服が一番に可愛いと信じているし、それが高いお金を払う価値、それこそブランドの仕事だと思う。
あれ、また愚痴になっちゃった、ここまで読んだ人はいるのかしら?

去年のMILK秋冬コレクションを見たときに可愛くなさすぎて絶望しました。MILKは春夏が可愛すぎるのでその落差もありますが。 その点ジェーンマープルは安定感があります。
それでも、好きなブランドは?と聞かれて一番に答えてしまうのは決まってMILKなんです。MILKの服は私を生かしてくれるし、だから私も礼儀としてMILKを誰よりも、世界一可愛く着ていたいと思っています。
MILKは絶対でないと感じているのに不思議ですよね、と写真家の長谷川さんにお話したら、 「服一枚云々というより、MILKのブランドコンセプトがひなちゃん自身に一番近いんだと思うよ」と言われました。 なるほど、納得しました。

私は、何よりも服が大切で、毎日気が狂うんじゃないかってくらいに服のことを考えて生きています。自撮りをしても、私よりも、可愛い服を見てほしいし、可愛い服の上に成り立つ私であって、もうMILKの服と同化してしまいたいんです。 読んで字の如く服と同じ体になりたい。 それは不可能なので、せめて大好きな服を壊さず、欲を言えばもっともっと服を可愛く見せたいから、私自身も頑張るんです…。
付け加えると、私は自分を誇りに思う部分もありますが自分の容姿に関しては全く自信がないし、どうすれば可愛くなれるんだろう、ていうかこの世には可愛い子も太らない体質の子も肌が荒れない体質の子もいて、それって先天性じゃん、不平等すぎーー!!!!!などと日々考えて暮らしています。
ロリータファッションは度々精神的な観点から語られます。 そもそも私がロリータ(ベイビーザスターズシャインブライトのお洋服)と出会ったのはたまたま映画の下妻物語を観た小学3年生くらいの頃でした。小学生だった私は目に焼き付けるように50回以上も同じ映画を観ました。 原作者の嶽本野ばらさんの本は殆ど持っていて、小中学生のときによく読んでいました。 私、野ばら育ちなんです(笑)
野ばらさんの本は大好きです、特にMILKが出てくる「ミシン」やヴィヴィアンの「世界の終わりという名の雑貨店」は名作!
ですが、野ばらさんのロリータ精神論(というより根性論?(笑))はダメです、デブでもブスでも誰に何と言われようとも好きな服を図々しく着るべき!という教えですね。
ロリータは超絶的に可愛すぎるが故にどこに行っても目立ちます、可愛い子がロリータ服を着ていると本当にお人形さんみたいですよね。 でも、パニエを何枚も仕込んだスカートはただでさえ嵩張るのに、白のハイソックスは脚を太く見せるのに、なんで太っているのにロリータ服を着られるのでしょう、本当に服を愛していたら服を壊すような着方は出来ない、というのが私の持論ですから。
書き忘れてしまいましたが、ロリータ服の標準サイズはほとんどLサイズ。背中のシャーリングで太っていることなど関係なく着ることができる服の作りになっています。私は小柄な方なので大変迷惑しています。

服なんて、似合う自信がなければ着なくていいんです。下妻物語の桃子も言っているように服が人間を選んでいいのです、一目惚れして頑張ってお金を貯めて買った超キュートなワンピースを家で着てみたら似合わない。それは自分が服に追いつけていないんですよね、もしかしたら一週間後には似合うようになっているかもしれないし、一生似合わないかもしれない。
私がMILKの服が好きな理由の一つはきっと、着る人を選ぶところなんですよね。Tシャツなんて、この世の9割の成人女性は着ることが不可能なんじゃないか、という形。大衆に向けて売る気が完全にない、そこが好きです。
とても仲の良い友人に「ひなの凄いところは、好きな服と似合う服が一致して、更にそれを実際に手にして日常的に着こなしているところだ。そういう人はなかなかいないよ」と言われ、本当にその通りで、私は恵まれているなと思いました。でも、大好きなMILKの服に見合う女の子になるために、生まれながらにそういう女の子であるように見せるために、勉強勉強、そして我慢の毎日です。
私がキッカケでMILKというブランドを知ったという女の子もこの片田舎には沢山いて、その服を着て歩くということは、大きく言えばモデルでなくともブランドの顔となるわけじゃないですか。

ここはディズニーランドじゃなくっても、私は夢のような服を着た夢のような女の子でいたい。
私の肩甲骨は、翼の名残りだと、信じていたいんです。おわり

 

補足・f:id:milksexpunk:20170130171907j:imageMILKを着ている私

f:id:milksexpunk:20170130171947j:imageJane Marple(ジャケット)を着ている私。スカートはエミリーテンプルキュート・ドレスシャツはMILK